大学病院の救急医ブログ

大学病院の救急医が考える医療のこと、教育のこと、キャリアのこと

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ルーティーンワーク化する医者という仕事2

前回「ルーティーンワーク化する医者という仕事」という話をしました。https://mokuyama.hatenadiary.jp/entry/2020/06/28/142559 医者をやっていくには膨大な知識が必要です。大学6年間の知識では全く足りません。さらに手術や内視鏡などの技術が必要な診療…

ルーティーンワーク化する医者という仕事 

田舎で育って田舎で働いているせいもあると思いますが、私が医者になった当時は私の周りにはまだ「お医者様」という雰囲気がありました。高齢者の方々を診察すると若い私でさえ敬われている感覚をうけました。 それから20数年経った現在そのような感覚を受け…

意識レベルの評価 グラスゴーコーマスケール

救急外来での初期対応では、まずABCDEの評価(バイタルサインのチェック含む)を行いますが、本日はDの評価、つまり意識レベルの評価について書きます。 日本ではJapan Coma Scale (JCS)が広く普及しています。https://ja.wikipedia.org/wiki/Japan_Coma_S…

救急カルテの書き方

今年行われた第114回医師国家試験にもPOMR(Problem Oriented Medical Record:問題指向型診療録)に関する問題があります。 B13 咳嗽を主訴に受診した、喫煙をしている 25 歳男性の問題志向型医療記録(POMR)に基づいた診療録の一部を以下に示す。 問題リ…