初期研修医向け救急対応
こんにちは、秋田大学救急集中治療医学講座の奥山です。COVID19に対応中の全国の医療関係者の皆様、行政の皆様、その他多く関係機関の皆様に感謝申し上げます。幸い秋田県ではCOVID-19の患者は少なく重症患者を担当する予定の私達はまだ一人の患者さんも診ていません。しかし、感染拡大を防ぐための様々な取り組みがなされ、社会の変革を強く感じます。
病院では、面会が原則禁止され患者さんとご家族は携帯電話、スマホ、タブレットを使ってコミュニケーションをとっています。私達もご家族への病状説明なども直接会って説明するのではなく、たとえCOVID-19が落ち着いた後も様々なツールを用いて行っていくことになるのは必然だろうと思われます。
秋田大学では学生は学内立ち入り禁止となり講義はすべてWebで行われています。大学教育、医学教育も大きく変わるだろうと思います。以前よりWebで資料や動画を提供して…と、考えていましたがコロナ渦による集団講義禁止、対面指導禁止によってそのスイッチが無理やり入れられました。
これを機に、ブログやSlideShare等でこれまでの行ってきた研修の資料を公開しながら今後もバージョンアップしていきたいと考えました。
まずは、1年目研修医に行っている講義のスライドをアップします。
- JATECで行われているABCDEサーベイ+SAMPLE病歴聴取は外傷だけでなく全ての疾患に対して利用できる
- ABCDEをしっかり評価すること(バイタルサインの評価)が重症患者、緊急度の高い患者の見落としを防ぐ
- SMAPLEまたはFAMPLESに基づく詳細な病歴聴取が診断につながる
- インプット→実践→内省→アウトプットの繰り返しが効率的に知識と経験を蓄積させる
というようなことを強調しています。
今後、第2回以降もアップしていきたいと思います。